Ana Mazzotti 「Ana Mazzotti 」 ('74)
アナ・マゾッティが唯一残した、このアルバムは 1st アルバムをリリース直前のアジムスが前面的にバックアップしていたこともあり、レア・グルーヴが盛り上がっている時に、ロンドンのDJの誰かに発掘されたんだとか。アナ・マゾッティの詳しいプロフィールは不明。このアルバムには、ロバータ・フラックの 「Feel Like Makin’ Love」 のカバーが収録されているんだけど、これがまた良い。アナログ・シンセが曲全体を緩やかに覆い、そこへ残響音を生かすために手数を最小限にしたフェンダーローズがかぶせられる。このアナ・マゾッティという歌い手、バラードを歌う時はとても透明感のある声に変わるのだが、その歌声とフェンダーローズの相性がとても素晴らしい。
M1 は小気味良く弾かれるフェンダーローズが特徴的なメロウ・サンバ。ギターがファンキーな M2。M3 は糸を引くようなシンセをフューチャーしたバラード。M6 は歯切れの良いポルトガル語が生かされたブラジリアン・ファンク。などなど、汗がスッと引く涼曲の数々を堪能できる一枚。こちらでも、アジムスの素晴らしい演奏が聞ける。(試聴)
by bigflag | 2005-08-30 14:29 | ・Brasil / Africa