人気ブログランキング | 話題のタグを見る

PRIDE ミドル級GP 2005 決勝戦 ①

地上波組なので、この3日間は格闘技系の情報を遮断して、結果を知ることなく、
今日の放送を見ることができましたw。今回のプライドは、期待に違わぬ緊張感があって、
すごい楽しめた。特に因縁ただならぬシウバ vs アローナ、ミルコ vs ヒョードルの
試合の緊張感たるやもの凄い。やはり、因縁が緊張感と比例するんでしょうかね。
両因縁ともに、長年かけて醸成された関係を元にして作られた物語ですから。

<マウリシオ・ショーグン vs アリスター・オーフレイム>
キック王国オランダ出身ってことで、アリスターが勝つかもしれないと密かに思っていたんだけど、
あれよあれよという間にKO負け。スタンド系のオランダ人ファイターでは珍しく、グラウンドの
トレーニングをきちんとしていることもあり、期待してたんやけどなあ。ガードポジションの
ディフェンス時の集中力の欠如を克服しないと、トップレベルを維持するのは難しいと思う。
が、チョークの入り方に才能を感じるし、打撃もパンチのスピードを上げることができれば、
かなり面白い存在になれるんじゃないか。あとはスタミナ。

<ヒカルド・アローナ vs ヴァンダレイ・シウバ>
アローナが試合後に 「自分にとってはヴァンダレイとの試合が大事だった。勝ててうれしい」
と語っているように、シウバ戦がアローナにとっての決勝戦だったのかもしれない。
それくらいアローナの気迫が伝わってきた。例えば、アローナの渾身のローキック、両手を
組んでのパウンドなど。あと、スタンドでのパンチの応酬を全く怖がってなかった。
パンチの応酬が終わると必ず隙が出来るものなので、そこを怖がらずに出来るのは、
テイクダウンに優れた柔術家にとっては大きなアドバンテージとなる。さらにアローナは
グラウンドで上を取ってからのポジション・キープが卓越しているので、完全にアローナが
試合を支配していたと言える。あと、アローナはパウンドにかなり積極的になってますね。
腰を上げて、少しポジションを崩しながらでも、パウンドを当てようとしていた。もしかしたら、
ヒョードルのパウンドを参考にしているのかもしれないなあ。

日本人とばかり試合をしていうちに、いつの間にやら 「絶対王者」 になっていたシウバですがw、
ついにミドル級でも、土が付いてしまった。前に出れないなど (最近“待ち”を基本とした
試合運びに変えていることもあるけれど)、アローナに気持ちで負けていたこともあるけれど、
印象に残ったのは、体の柔軟性の欠如。体が思うように動いていないんじゃないかなあ。
筋肉のつけ過ぎもあるかもしれません。昔は、エビ反りなんかを巧みに駆使して、
ガード・ポジションから脱出しようとしていたけど、そんな動きが全く無かった。
相手がポジション・キープに優れたアローナってのもあるかもしれないけど、ガード・ポジション
になった時にあれだけ何も出来ないと、王者であり続けるのは難しいと言わざるをえない。

<マウリシオ・ショーグン vs ヒカルド・アローナ>
ショーグン強え。ジャクソン戦で口にした言葉を再び反芻してしまうような強さ。試合時間こそ
短かったけれど、もう攻撃でも防御でもアイデアが次々に出てくるショーグンの動きに
唸らされっぱなし。あのオモプラッタを利用したグラウンドからの脱出劇は凄かった。
スゴイしなやか。動物的カンみたいなものが、ショーグンにはある。開始一分でアローナに
パンチを効かせて、あとは将軍ショー。試合後の 「シウバとタイトルマッチをする気はない」
というインタビューを聞くと、兄弟子との試合は実現しなくて良かったのかもしれないですね。

by bigflag | 2005-08-31 01:10 | ・格闘技 - 総合  

<< Pete Rock & C.L... Ana Mazzotti 「A... >>