ROVO 「Imago」 ('99)
トライバルなドラム、パーカッションとスペイシーなギター、バイオリン、シンセサイザーを中心に組み立てられた演奏は、まさに 「スペース・ロック」 「人力ドラムンベース」 「人力トランス」 など形容されるに相応しく、こちらの意識を飛ばしてくれる宇宙音楽。
さらにエコーを効かせるなど巧みなダブ処理を加えて、広がりのある音響を意識した音作りがなされている。ベースはリズム・セクションの一部でありつつ、低音を響かせることで得られる快楽も同時に追求しており、音響面で担う役割も大きい。M1~4 は、大気圏突破して宇宙遊泳、というイメージが沸いてくる強烈な音楽体験。M5・6 はサイケ色の強い曲で、他の楽器に対してのフルートやバスクラの浮き具合が異彩を放っている。(試聴)
by bigflag | 2006-02-26 22:53 | ・Experimental