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ROVO 「Imago」 ('99)

ROVO は95年に結成された日本のロック・バンド (メンバー曰く 「ROVO はダンス・バンド」)。ロックとは言っても、クラブ・ミュージック通過後のプログレシッブ/ジャズ・ロックといった趣きの音。メンバーは、山本精一 (g)、 勝井祐二(el-vln)、 益子樹 (syn、prog)、 原田仁 (b)、芳垣安洋 (ds、perc)、 岡部洋一 (ds、perc)。 彼らに加えて、本作ではゲストに竹内直 (flute、bass clarinet) を迎えている。

トライバルなドラム、パーカッションとスペイシーなギター、バイオリン、シンセサイザーを中心に組み立てられた演奏は、まさに 「スペース・ロック」 「人力ドラムンベース」 「人力トランス」 など形容されるに相応しく、こちらの意識を飛ばしてくれる宇宙音楽。

さらにエコーを効かせるなど巧みなダブ処理を加えて、広がりのある音響を意識した音作りがなされている。ベースはリズム・セクションの一部でありつつ、低音を響かせることで得られる快楽も同時に追求しており、音響面で担う役割も大きい。M1~4 は、大気圏突破して宇宙遊泳、というイメージが沸いてくる強烈な音楽体験。M5・6 はサイケ色の強い曲で、他の楽器に対してのフルートやバスクラの浮き具合が異彩を放っている。(試聴

by bigflag | 2006-02-26 22:53 | ・Experimental  

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