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アルゼンチン vs メキシコ (2-1)

アルゼンチンは中2日という過密日程のためか前半は動きが鈍く、メキシコにボールを持たれる展開で、リケルメを中心としたカウンターで応戦していた。アルゼンチンの疲労、メキシコの激しいプレッシングで、FWに良いボールが入らなかったのが、メキシコにポゼッションを許した要因だと思う。セットプレーで点を入れあった怒涛の15分間が過ぎた後は、ギリギリの緊張感の伴う膠着状態が続いた。

後半に入ると、アルゼンチンは選手を配置転換させるなどして、ボール・ポゼッションを高めペースを握り返す。が、この試合では、左サイドのソリンを生かすことが出来ず、攻撃が中央に偏りがちになる。ポルトガル戦を見る限り、中央よりはサイドからの攻撃への対処を苦手としているようだったので、この日のアルゼンチンは噛み合わせの良い相手だった。

なかなかペースを握り切れないでいた中、ペケルマンは後半30分頃まで動かなかったが、そこでテベスとアイマールを投入して一気に勝負に出た。正直、メッシかと思いきや、アイマールの投入。これまではリケルメとアイマールの同時起用はなかったので、これには驚いた。メキシコがその前にバイタルエリアを上手く使えるシーニャを投入していただけに、ヤバい臭いがしていたんだけど、最終ラインが頑張り大事には至らず、アイマールはテンポの良い動きとパス出しで、アルゼンチンのパスワークが早くなり始めた。そして、リケルメのスルーパスにアイマールが抜け出してパス、それをメッシがゴール!かと思いきや、アイマールがオフサイドの判定(ギリギリのようにも見えたが?)。

延長戦。左サイドのソリンからのサイドチェンジをマキシ・ロドリゲスがPA右隅でトラップしたボールをボレーでゴール左隅に決める。今大会のベストゴールの一つとして、記憶されるであろうスーパーゴールで、アルゼンチンが勝利。

今大会いまひとつピリっとしなかったメキシコだが、この試合では前評判通りの質の高さを披露。本当に強かった。チームに超人がたくさん存在するブラジルよりも、明らかにこの2国の方が、日本はチーム作りや戦術の手本として学ぶべきものが多いように思えた。

by bigflag | 2006-06-26 00:09 | ・サッカー / 国際試合  

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