Jorge Ben 「África Brasil」 ('76)

ジョルジ・ベン (現在はジョルジ・ベンジョールと改名) は、サンバをポピュラー・ミュージックの領域に持って行くことに腐心したブラジルのミュージシャンで、セルジオ・メンデスの代表曲 「Mas Que Nada (マシュ・ケ・ナダ)」 の作者としても有名な人。

サンビスタである父親譲りのサンバにブラック・ロック、ファンク、ソウルをミックスさせた力強いサウンドと良い意味で汚らしいボーカルが、ストリート・ミュージックとしてのリアリティを保証している。と同時にリオっ子らしく、多用されるリフレインにはリオのビーチが持つような開放感がある。アメリカのファンクやソウルが持つ粘り気(グルーヴ)は、彼らの持つ鬱屈が大きく作用しているように思うが、ジョルジ・ベンジョールを代表とするサンバ・ソウルやサンバ・ロックと呼ばれる音楽の持つグルーヴは、ブラジル人の楽観的な人生観(外からのイメージ)が作用しているのか、もう少し大らかで 「明日は明日の風が吹く」 的な雰囲気と疾走感があって、暑い季節にはよく合う。


M1,2 はかなり重量感のある曲。ジョルジ・ベンジョールの本領は、サンバ色が一気に強くなる3曲目以降だと思う。M6 「Taj Majal」 はロッド・スチュワートがパクったことで有名。次作 「Tropical」 でも再演しており、そちらは本作よりもパーカッシブな仕上がりで、個人的には 「Tropical」 版の方が好み。ラストの 「Africa Brasil」 の咆哮するボーカルは圧巻! ちなみに M9 は前日本代表監督ジーコに捧げた曲。
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by bigflag | 2006-07-17 00:03 | ・Brasil / Africa | Comments(4)  

Commented by foodmusic at 2006-07-17 06:33 x
私のフェイバリット・ミュージシャンです!
ゆるゆるファンク野郎、と勝手に呼んでいます。ゆるさ加減が堪りません!
このアルバムは、特にクールでファンキー!
Commented by bigflag at 2006-07-17 10:16
foodmusic さん、お越しになること期待しておりました。
実は質問がしたかったんです。曲の至るところで聞ける、あの鳩の鳴き声のような音、
あれは何かの楽器で出している音なんでしょうか? ご存知でしたら教えて下さ~い。
サンバでは定番の音ですけど、どうやって出してる音なのか、ずっと気になってるんですよ。

>ゆるゆるファンク野郎、と勝手に呼んでいます。ゆるさ加減が堪りません!
そうなんですよねー。リズムもタイトかと思いきや、意外と緩いんですよね。
ジャケットの表情も笑えますw
Commented by foodmusic at 2006-07-18 00:02 x
それはクイーカでしょう。
『ウィキペディア(Wikipedia)』で見てみてください。

今日、このアルバムを大きな音で聴いていましたが、楽器の録音バランスとかひどいですね。ジャケットといい、ほんと、大らかというか、いい加減というか・・・
名盤なんですがね。
Commented by bigflag at 2006-07-18 22:23
foodmusic さん、ありがとうございます!
コスっているような音がしていたので、弦楽器かなーと思っていたんですが、
コスって?音を出すパーカッションなんですねえ。

ブラジルの録音の技術は高いと思うんですけど、なんでコレなんでしょうね?w

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