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ゴボウ

ゴボウというあだ名を聞くと、どんなイメージが思い浮かぶ?
体の線が細いとか見た目が弱々しいとか、まあそんなところだと思う。
あまり良いイメージでは使われないあだ名だ。

今回は生徒(女子中学生)にそうあだ名づけられた塾長の話。

ゴボウ塾は個別指導という教育形態が主流になった時に、その時流に乗り、
個別指導の看板を掲げ、生徒数を増やした塾である。全盛期は100人超いたらしいが、
現在の生徒数は60人程度。

ゴボウ塾はゴボウ・ビルにある一室を使って授業をしている。つまり自社ビルを持っている。
正確に言うと、そのビルはゴボウの父親のものだ。元々、ゴボウは不動産を本職としていたんだけど、
バブル崩壊以後、仕事が少なくなってしまったため、副業として塾を始めたわけだ。
(今は塾の経営が本業になっている)

個別指導の流行りに乗って、副業で、始めた塾であるから、ゴボウには何のノウハウもない。
(Sにもないんだけどね。今はそれを模索中・・・)
さらに生徒指導はアルバイトに任せっきり(ゴボウの仕事は生徒の送迎のみ)。
個別指導の塾が溢れている厳しい状況の今、そんな有り様だから生徒は減る一方。

そんな斜陽を迎え沈みつつある塾で友人Sはアルバイトをすることになった。
採用された後、Sはゴボウと飲みに行く機会があり、その席で教育問題について
語り合った。次の日、Sはゴボウにこう言われたという。

「ゴボウ塾の経営をやってみないか?」

これはSがゴボウ塾でアルバイトを始めて1週間目の話。

by bigflag | 2004-10-12 23:48 | ・学習塾  

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