Zazen Boys 「Zazen Boys」 ('04)
で、新しいバンドのコンセプトは 「法被を着たレッド・ツェッペリン」 だそう。つまり、レッド・ツェッペリンを模範とする完璧なバンド・アンサンブルを追求すること。バンド・アンサンブルに関しては、ナンバーガール時代よりも徹底させているのは明らか。それからナンバーガールのラストアルバム 「Num-Heavymetallic」 で浮上してきた 「祭り」 というキーワードもその願望と決して無関係なものではないはず。祭りの風景をフラッシュバックさせる土着的なメロディは、ザゼン・ボーイズにも引き継がれている重要な要素である。
全ての音をリズム化させる試み、ラップとも念仏ともつかないボーカル、ファンクからの影響が如実に出たパーカッシッブなギター使いなどが、ザゼン・ボーイズを特徴づけるサウンドと言える。M2 「Usodarake」、M4 「Yureta Yureta Yureta」、M10 「SI・GE・KI」、M13 「自問自答」 は必聴。ナムヘビ製作前に影響を受けたポストパンク/ニューウェーヴは、ナムヘビ発表時より消化が進んだとはいえ、まだまだ消化不良な部分があるところは否めないことも事実としてあることは指摘しておきたい。
by bigflag | 2007-02-01 21:18 | ・Rock / Folk