SUPERCAR 「Jump Up」 ('99)

ファースト・アルバムで成功を収めたミュージシャンにとって、「セカンド・アルバムは鬼門」 というジンクスがあるけれど、「手抜きなんて当たり前」 と本心とも冗談とも分からない調子で、スーパーカーは僕らの前に飄々と立っていた。鮮やかなデビューを飾ったバンドのセカンド・アルバムらしく、ファーストと比較するとテンションは低めで静かな作品。その低いテンションに合わせてか、スカスカな打ち込みを加えたローファイな音作り。

90年代の終わりに蔓延していた 「終わりなき日常」 という空気感を作品化したものとしては、「Sunday People」 は (音楽だけに限らず、あらゆるジャンルの中で) 最も成功したものの一つで、スーパーカーの代名詞的な曲でもある。日常を生きる退屈さを表現しようって時、底の浅い絶望を垂れ流す、なんていうアーティスト気取りにありがちな表現を、難なく飛び越えて行けるスーパーカーは本当に稀有な存在だった。本作ではレコードノイズとともに伝わってくる現実への苛立ちを、次作ではトランス化してアッサリと吹き飛ばしちゃうのも納得。

あとは M6 「Love Forever」 の歌詞もスゴいよな~。M1 「Walk Slowly」 と M10 「Talk Talk」 はシューゲーザー系といえばそうなんだけど、Mogwai の 「Ten Rapid」 の質感に近いように感じる。M4 「My Girl」 は今しばらくは有効であり続けるであろうラブ・ソングの名曲。M8 「Skyphone Speaker」 もカッコいい。(試聴
[PR]

by bigflag | 2007-04-30 01:13 | ・Rock / Folk | Comments(2)  

Commented by nariyukkiy at 2007-05-05 00:04
やっぱりSundaypeopleはサウンド、歌詞と時代の空気が完全にシンクロしていてとてもスリーアウトチェンジと同時期に作った曲とは思えません。
FairwayはシングルのRemixが好きです。どろどろな感じで。


Commented by bigflag at 2007-05-07 00:19
そうそう、1st と 2nd はたしか同じ時期に作られたんですよねー。
当時のインタビューで、あえて 1st みたいなアルバムを作ったと言っているのを聞いて、
すごく驚いた記憶があります。あれを確信犯で作ったのかと・・・

Fairway のシングルは聞いたことないので、今度チェックしときます!!!
ありがとうございます♪

<< K-1 WORLD GP 20... SUPERCAR 「スリーアウ... >>