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HERO'S 2007 ~ミドル級トーナメント決勝戦~

400戦無敗の男、ヒクソン・グレイシーがゲスト参加。いよいよ7年振りの試合が実現するのか。HERO'S で参戦が実現するとしたら、相手は桜庭以外にはなさそうなので、あとはファイトマネー次第なんでしょうけど、格闘技バブルの崩壊した今の状況で、ヒクソンにいくら払えるのか。FEG の財布の中身の方が気になりますw。

<ミノワマン vs ケビン・ケーシー>
HERO'S 初参戦のケビン・ケーシーは、ヒクソンの亡き長男の同級生にして弟子という選手。ゲスト参加したヒクソンとの抱き合わせでの参戦。戦い方を見ると、本当にヒクソンそっくりの動きで、弟子というのは嘘ではなさそうw。最後のTKOシーン。打撃が得意でもないのに、あんな不用意な打ち合いをしたら、師匠に怒られますよ!

<ユン・ドンシク vs ゼルグ・ガレシック>
ユンは組み付きからの腰投げでガレシックをテイクダウン、と同時にサイドを奪う。そして、間髪入れずに右手を股に入れ、相手を完璧にコントロールし、マウント・ポジションへ移行。ガレシックがマウント返しをしたところで、その際に出来た隙を逃さずに腕を取り、キレイに一本勝ち。う~ん、強くなってるなあ。

<メルヴィン・マヌーフ vs ファビオ・シウバ>
ヒクソンの弟子の次に出てきたのは、ヴァンダレイ・シウバの偽者w。シュートボクセらしい危険な雰囲気はあるものの腹はタプタプ(笑)。マヌーフのワンツーが見事にヒット。ダウン後のパウンドで、マヌーフがあっさりTKO勝利。

<セルゲイ・ハリトーノフ vs アリスター・オーフレイム>
試合序盤は、オーフレイムがローでリズムを作ろうとする。たしか、ロシア系の選手は国内ではローキックなしのルールでやっているので、例に漏れずハリトーノフもオーフレイムのローを全くカットできていなかった。オーフレイムはいつも1Rの終盤には勢いを失ってしまうスタミナのない選手なんだけど、この試合でも案の定。こういう選手って、普通は試合開始直後のラッシュがものすごかったりするんだけど、オーフレイムはそうでもなかったりする(笑)。1Rの中盤あたりで、ハリトーノフのパンチが当たり出したので、一気に崩れるのかと思いきや、今日のオーフレイムはだだ崩れはせず、首相撲から良い膝を当てるなど頑張るが、最後まで踏ん張ることは結局できなかった。ただ、ハリトーノフもあまり成長してはおらず、ヒョードルやノゲイラとの差はまだまだある。現状だと、UFCに行っても負けが込みそうな程度かな。

<桜庭和志 vs 柴田勝頼>
続いての登場は、ヒクソンに惨敗した船木の弟子で、名前だけはどの日本人よりも強そうな柴田勝頼。柴田勝家+武田勝頼ってことで付けられた名前なのかどうか、ずっと気になっているんだけど、弟子とか偽者にはロクなのがいない。桜庭が柴田の打撃に対して、カウンターを取る形でテイクダウン。すぐにサイドに移動すると、強烈なパウンドを何度も落とす。相手が弱すぎるということもあるんだろうけど、久しぶりに拝むキラー桜庭。最後はセオリー通りに腕を取って一本勝ち。

<山本"KID"徳郁 vs ビビアーノ・フェルナンデス>
8カ月半ぶりとなるKIDの復帰戦。ドントムーブのグダグダな処理に水を注されはしたが、1Rのスピーディな攻防は見応えがあった。フェルナンデスがKIDの蹴りを掴んでテイクダウン。一気にサイドを奪いあわや腕ひしぎで一本というところで、KIDは回転で危機を脱出。そして、ガードポジションからパウンド。ここまでの緊張感はすごかった。

この後、KIDがフェルナンデスとの間合いを掴んだこと、フェルナンデスのスタミナが切れ始めたこともあり、徐々に試合は膠着状態になり、KIDが判定で勝利。トップレベルでのグラウンドの攻防に不安があるのか、昔みたいにグラウンドでのパウンドが見れなくなったなあと思っていたら、それは本人も自覚しているようで、試合後のインタビューにて、次はグラウンドでもKOしますとのこと。期待してます。

<宮田和幸 vs ハービー・ハラ>
試合開始早々に、宮田がハラに組み付いてあっさりとテイクダウン。ハラが三角を狙ってきたところを転がしてサイドを奪い、楽々と腕ひしぎで一本勝ち。宮田に必要なのは、世界レベルの柔術家と切磋琢磨することだろうな。打撃を磨くのも大切だけど、寝技の方が向いていると思う。

<宇野薫 vs アンドレ・ジダ>
試合序盤、宇野ファンが悲鳴を上げるジダの強烈なラッシュ。宇野はそこで一発良い膝を貰ってしまう。その後、宇野はプレッシャーをかけることでジダの勢いを殺し、主導権を握ろうとするが、膠着状態で1Rが終了。2R中盤でようやく組み付くことができ、テイクダウンに持ち込む。が、時既に遅し。5分2Rだと、宇野のようなスロースターターには厳しい。これからって時に試合が終わってしまう。そもそもウェルター級とミドル級でラウンドの時間が異なるというのがおかしいんだよな。パワーのない日本人を勝たせたいのであれば、1R目は10分で、2R目は5分ということで統一すれば良いのに。

<J.Z.カルバン vs ビトー・シャオリン・ヒベイロ>
試合開始直後、両者が組み合ったところで、カルバンがシャオリンの首筋を掴んで突き倒す。そこでシャオリンに生まれた隙を逃さず、カルバンがパウンドをヒットさせて秒殺。予想外の展開に驚き。

<J.Z.カルバン vs アンドレ・ジダ>
ストライカー対決らしく、打ち合いで試合は始まる。が、ジダの打撃を貰い、打ち合いでは不利と見るや、カルバンは打撃に合わせてカウンターでテイクダウンを奪い、あっさりとグラウンド勝負へと持って行く。テイクダウン後は、ネチネチと打撃を加えながら、足を抜いてパスガード。サイドを奪い、マウントポジションを取ると、セオリー通りに腕ひしぎ逆十時で一本勝ち。起用さも見せて、ほぼ危なげなく二連覇を達成。強い!!!

by bigflag | 2007-09-18 01:12 | ・格闘技 - 総合  

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