Morgan Geist 「Double Night Time」 ('08)

Morgan Geist による11年ぶりの 2nd アルバム。このブランクの間には、自身のレーベル Environ の運営や Metro Area というエレクトロ・ディスコ・ユニットでの活動していたようだ。Environ というと、Daniel Wang (ダニエル・ワン)の 「Idealism」 くらいしか聞いたことがないんだけど、本作もあんなディスコ・フレーバーのするエレクトロに近い。そこへデトロイト・テクノをさらに加えたようなサウンドなのだが、クールなピュア・テクノだった 「The Driving Memories」 の面影はほとんどない。温もりのある丸っこい肌触りで、表面上の音はガラリと変わっている。(MySpace

が、その中身はやはり Morgan Geist だなという感じで、サウンドの本質そのものは変化していない。結局のところ、内省的なリスニング・ミュージックであることに変わりはないのだ。サウンド全体に彼の繊細な感性が託されていたのが前作だとすると、本作ではその役割をゲスト・ヴォーカリストの Jeremy Greenspan(ジェレミー・グリーンスパン)が全面的に担っている。

それゆえ、オープニングの 「Detroit」 や M2 「The Shore」 に M6 「Ruthless City」、2年前にリリースされていたという M4 「Most Of All」 などの歌モノが圧倒的に印象強いのも道理というもの。ヴォーカルの代わりに素朴で孤独感のあるトランペットをフィーチャーした M9 「Lullaby」 も名曲。そのいずれもが、ディスコのグルーヴ感を生かした完成度の高いリスニング・ミュージックに仕上がっている。サウンドはテクノからエレクトロ・ディスコへと変わったが、Morgan Geist の持つ繊細なサウンドに魅かれたことのある人であれば手に取って欲しい。(試聴
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by bigflag | 2008-10-31 00:25 | ・Club Music | Comments(0)  

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